自転車男

これは、1人のおっさんと厚き脂肪との闘いの記録である。

サイクリングツアーって知ってる?

もう一週間になるのか…ツアー翌日から連日勤務だった。先週は、奈良県の大台ケ原にサイクリングツアーなるものに行ってきました。どこで、そんなものを知ったか言うとネットで買った自転車組み立てのDVDに入ってたのです(ー ー;)我が家の車は軽自動車なので、自転車載せれなくは無いけど…チャイルドシート下ろしたりと面倒だし、運転して行っての走って、また、運転ってのもしんどいので参加を決めました。指定の集合場所があって、大阪市内のほうなので、そこまでは輪行していきました。

荷物やら自転車を運んでもらえるだけに、ただのイベントよりは値段が高く、まぁ、チームメンバーを誘うことなく独身貴族で実家暮らしの弟を誘ってみることにしました。

基本ダウンヒルだけのツアーですが、自己責任でという条件つきでヒルクライムができるので申し込みました。自分としては、そっちがメイン。

集合場所に着くと、自分の親父と変わらんくらいの年代の方々が…。(あれ?)たぶん、弟が29才の最年少っぽかった。しかも、集合場所に直で自転車で集まるのねσ^_^;そのまま、バラすことなく自転車をトラックに積んでいく。ツアー申し込み後、最低定員に達してないから催行するかわからんと連絡があったのにも関わらず、20人弱だろうか、よくある配送車くらいのサイズのトラックにそれだけの数の自転車が乗るもんだ。着いたらすぐに走るから、自転車を組めと言われたのは驚いたけど。そして、輪行初心者の弟の自転車のフレームが、ホイールでキズいってたのには泣けた(つД`)すまん、兄が悪かったさ〜。バスの中では、思い思いの過ごし方をしていた。知り合い同士なら喋ったり、集合時間が早かったので寝ている方もいました。途中、道の駅でトイレ休憩と、お弁当の調達がありました。ヒルクライムもあるし、半分だけお弁当を食べておきました。


山に着くと早速ヒルクライム組は、バスから降ろされ、自転車を渡され『さぁ、行け』と。そんな感じの流れだった。バスも、自転車を載せてきたトラックもそそくさと上がって行ってしまい、すれ違いがてらに『何かあったら連絡下さい』とのこと。移動中のバスの中で、説明があったように「前日の雨で、落石やら木の枝とかで道が悪いから少しマシな所からスタートします」という情報と、ヒルクライム申し込みの際に「8kmくらい」と言われてたので、まぁ余裕かなぁと考えてた。ヒルクライム組は、ツアー参加者の1/3程度だったけど…ほぼど素人の弟がぶっちぎりのビリ( ´ ▽ ` )ノそこそこいい自転車に乗ってるのに…エンジンがだめという。さすがに放って行く訳にもいかず、ダンシングの仕方やらアドバイスをしながら走り8km地点をなんとか通過。でも、一向にヒルクライム組のゴール地点であるバスの駐車場が見当たらず。とりあえず、もう2km走ってみた。おかしい。一本道のはずで、途中下る地点はあったけど全然山の中だ。仕方がないので、ツアーのガイドさんに連絡してみると…「8kmは嘘でした(笑)」。おお〜い、マジか。弟はもう心が折れかけてるのに( ;´Д`)最終的には、約2倍の15.4㎞をサイコンは指し示していた。それまで、励ましながらと集合時間に間に合うかハラハラした。景色良かったけど、道も勾配がふだんの練習に比べるとマシで息一つ切れなかった。


集合場所には、軽食を食べるところや旅館もあったようでご飯を食べた。ご当地グルメ、猪かば重(ししかばじゅう)1300円を堪能した。


地元でとった野生のイノシシらしい。臭みもクセもなく、山椒が効いてて本当に美味しかった。ご当地グルメを食べれるのは自転車旅の喜びの一つですよね!何よりの旨みのスパイスは運動後の空腹です。死にかけていた弟は、トイレに行って一服していたので猪かば重なるものがあることを教えてやると集合10分前なのに注文( ;´Д`)集合写真撮るって伝えに行くと、お店の大将に「可哀そうに。さっき食べ始めたところやのに」と同情されてた。(いえいえ、遅い彼が悪いのです。)


ここからがツアー本番の、ダウンヒル。ガイドさんがついてきてくれる。落石やら、木の枝でパンク者続出

、道は結構狭いし、怖いのなんの。自分が以前ダウンヒル中に落車して入院する怪我をしたのを差っ引いても危ないと感じた。だから、余計に連れてきたはいいが、山初心者の弟が心配で仕方なかった(笑えね〜〜)でも、後ろからバスや修理工具を積んだトラックがいるのは安心感が半端じゃなかった。

なるほど、ここまで面倒みてくれるのね〜。

パンクした人の中に、チューブレス履いてきたおじさんがいて、ガイドさんに自分でメンテ出来ないものを使うんじゃないと叱られてたりした。自他ともに認める自転車バカ『菊地武洋』も著書に書いてるが…自分の自転車のことけっこう知らないまま、パーツ買え変えてしまだたりすぐにお金使ったりしてしまう自転車の罠があります。つい最近だけど、恥ずかしい話、自分もコンパクトクランクつけようかと考えてだけど元々がコンパクトクランクだったということがあった。(クランク長が短いものがコンパクトだと思ってた)現在、ガーミンもキャットアイアドベンチャーも使いこなせてなかったり。お恥ずかしい限りである。レンタルサイクルでクロスを乗ったおばちゃんも無事完走できたので、安心して走るという意味ではツアーの良さかと思いました。途中、水門があり他の参加者が来るまでダムの方に行ってもいいですよ〜っと言われて少し行ってみたけど、さすがに遠くてダムカードももらいに行けそうにないので諦めました。ダムでカード貰えるって弟に話をしてたら、ガイドさんも同じ話をしてて、参加者の方々も「へぇ〜」って口をそろえて言ってたので、まだまだ知られてないのね。自分は、ここの人気のブログの方のを読んで知ったんだけどね。

ゴール地点の温泉直前で、土砂降りの雨があり、びしょ濡れに。山頂で、寒いといけないからとウインドブレーカーを用意していたけど、雨脚がキツくゲリラ豪雨のようで、サイコンとケータイを守るためにビニール袋に包んで、ジャージのポケットに。こんな事があるのでやっぱり、ケータイをジップロックみたいなのに入れとくとベターかもしれませんね。それにしても、相変わらずの雨男っぷりです。娘が聞いたら爆笑だったろうに。予定より1時間ぼど遅れた行程だったけど、温泉に浸かって、スッキリとリフレッシュできました。さすがに、解散地点で再びびちゃびちゃのジャージ着て家まで帰りたいとは思えなかったので輪行で正解でした。



振り返ってみると、普通のツアー旅行と同じで、行程をこなすのでいっぱいであまり写真撮ったりする時間もなかったなぁ。あと、弟のお守りが大変だった。走り足りない感覚が残ったけど、なるほどツアーってこういうものなのかと経験できた。ちょっと友達とか出来たらいいなぁって期待してたけど…参加者の常連さんたちは仲良い感じだったからもうちょっと参加が必要なのかな。温泉に入る前、バスに荷物を取りに行ったとき前の座席のおじさんに話しかけられた。「兄ちゃんら、走り足らんやろ。もうちょっと長い距離を仲間と走ったら最高やのになぁ!」と。まさに自分が思ってる事を代弁してくれたので、おおきく頷いた。弟は、ふるふると頭を振っていた。


エピローグ

ツアーの間、ずっと面倒をかけたという事で弟が夕飯を奢ってくれた。久々に、脂肪や糖質の多い物だったけどたまにはいいよね(^○^)


おまけ:前回書いていたライトノベルのあとがきのクイズを真似てこの作品のタイトルを当ててもらうとすると。


ヒント

①学園ドラマ

②15、6年前にスピンオフ物としてコミックドラゴン?ドラゴンマガジン?どっちだっけかに連載されていた。

③いのうえ空が作画。