自転車男

これは、1人のおっさんと厚き脂肪との闘いの記録である。

さっそく、今日は山に行ってきた。

有言実行の男なので…というよりは、自分の体重にヤバさをヒシヒシと感じたための脅迫観念もあり、出掛けて走って来ました。

平日というのに、チラホラとローディやら、クロスで登った帰りの方々とすれ違った。いつものコースを2、3ヶ月ぶりに登るだろうか。特に険しくなる前の分岐点で、少し休憩。すると知らない同年代の人から、「この先道続いてますか?」と声をかけられたので、そっちは行き止まりで、こっちの道なら続いてますよ。と伝えた。(道を知らないという事は、まだ初心者の人かな?山のふもとですれ違った人だからまぁまぁ速い。しかも、コルナゴ乗ってるとはシブいな。)と思いながら水分摂って休んでると、小学三年生くらいの男の子が僕の周りを自転車でグルグルと…あえて声はかけなかったが、なんやったんやろ?コルナゴの兄ちゃんを追いかけるべくすぐに走り始めた。(いないなぁ。結構、休んでたかな?)と思いながら、急ぐことなく頂上を目指した。道の途中、4分の1の距離ほどでコルナゴの兄ちゃんが戻ってきた。「もう無理です。まだ続くんですか?」「ええ、山頂まで続くので。」すれ違いざまにそう答え、再び振り返る事なくマイペースに漕ぎ始めた。途中、きれいな山々の景色や、少し肌寒い空気。鳥の鳴き声を聴きながら、せっかくならあのコルナゴの兄ちゃんもここまで登れたらよかったのにと思った。自転車は、五感を使って出来るスポーツだと思う。鏡リュウジの本によると牡牛座は五感を使った遊びが大好きとあった。占いも意外と当たるもんだと感心した。一度も足をつく事なく、無事登頂。タイムは計測してないが、家を出てから2時間半もかかっていた。起きてから、隣のおばあちゃんに貰った筍ごはんのおにぎりを食べただけなので腹ペコだった。

早くごはんを食べれる森のパン屋さんに行きたかったので、いつものごとくかなりの急な傾斜を下った。真冬用の、分厚い手袋だったのでブレーキ操作しにくいのと振動で、すぐに手が疲れてしまった。握力も弱ってるのか、二回ほど手を休めるために止まった。

ほぼ、同時くらいにおじいちゃんローディの方が別のルートから着いた様子だった。(ええ自転車乗ってるなぁ。オーダメイドのカーボンバイクか?見た事ないぞ)そんな風に思いながら、お腹も空いていたので店の中に入った。

店で、いつもの玉子かけごはんのセットを、注文するために待っているとさっきのおじいちゃんが後ろに並び話しかけてきた。「定年から始めたから、まだ2年ほどなんだけどね。あっちの方から来たの?キツイコースだから敬遠してるんだけど…若いからすごいな」なんて…言われたけど、(まだ2年でフルのデュラで、オーダメメイドか…と思うととても素晴らしい自転車ライフを満喫してると憧れるほどすごい)と思った。

それにしても…全く、知らん人と道や店で出会って話しが出来るなんて、やっぱり自転車ってすごいよね。普通では、考えられない経験だと思う。


今日の運動距離はわからんけど…というのも、以前今日下ってきたきっつい傾斜の下りの振動でサイコンが吹っ飛んでいって無くなったから。距離とかタイムとか知りたいけれど、今のところはガチでタイムを削っていくような練習というよりもリハビリ的に走るためなのでこんなのもありかなぁと思う。今日のダイエット成果は…100g減。けっこう足にきてるんだけどなぁ笑。